The Tarot of Marseille and the French Tradition
その1 その2
このページは、Roxanne Flornoy氏の許可を得て、氏によって作成された英文サイト
http://tarot-history.comを和訳編集し、
日本のタロット愛好家の皆さんにわかりやすく再編集したリメイク版です。
(上記サイトにアップされているテキストの対訳ではありません。)
青字は倒当サイト主催者からのコメント、誘導です。

出典及び参考サイト 
http://letarot.com (フランス語です)
©1999/2005by Jean-Claude Flornoy, Cartier-enlumineur



2006/10/6
お待たせ致しました!
Roxanne Flornoy氏の許可を得まして、
フランス語のホームページから英訳された解説文の
日本語訳をこちらからお読みいただけます。

 Roxanne Flornoy氏の冒頭のことば
 3つのマルセイユ・タロット、そしてもうひとつ少々異なる伝統が加味され、「マルセイユのタロット( Tarots of Marseille)は完成され、不変なものと化しました。即ち、現代のあらゆるタロットの基本であり、出所であると言えます。タロットの伝統がまだ生きていた時に生産されたこれらのデッキのために、このサイトを捧げます。

 私の主な活動は、フランスの国立図書館に保存されているこれらの数少ない歴史的かつポピュラーなタロットカードを再編集することです。

 マルセイユ版タロットとは?
 まず、マルセイユ版と呼ばれているタロットとはどういうものであるのかということから、お伝えして参りましょう。
 フランスの国立図書館(the French National Library)に保存されている以下三種が注目されます。
 年代順に、ジーン・ノブレ
(Jean Noblet、1650)作、ジャック・ヴィーブル(Jacques Vieville)作、ジーン・ドダル(Jean Dodal、1701)、ニコラス・コンバー(Nicolas Conver、1760)の三人の作品がいわゆる「マルセイユ版」と呼ばれるタロットを生み出した創生者と言えます。
  
 それでは、現在のマルセイユ版の元とされる三つの伝統的なデッキ、そしてもうひとつの少し違ったタイプのマルセイユ・タロットを見て参りましょう
※フランス国立図書館に収蔵されたオリジナルと復刻版

Tarot of Jean Noblet, Paris c.1650
ジーン・ノブレ/パリ 1650のタロットカード
復刻バーション
Tarot of Jacques Viéville, Paris c.1650
ジャック・ヴィーブル/パリ 1650のタロットカード
復刻バーション
Tarot of Jean Dodal, Lyon c.1701/1715
ジーン・ドーダル/ライアン 1701/1715のタロットカード
復刻バーション
Tarot of Nicolas Conver, Marseille c.1760
ニコラス・コンバー/マルセイユ 1760のタロットカード
復刻バーション
さあ、いよいよそれぞれのデッキの特徴に迫って参ります。
 ジーン・ノブレ(Jean Noble)のタロット
 
 これがいわゆる「マルセイユ版(Marseille)」の最古のタロットです。この素晴らしい、華麗なタロットの斬新さは、その時期と特別小さいサイズに表れています。たくさんある特徴の中のひとつですが、まず、通常は名指しされることがなく、簡単に「死に神・デス」(Death)と呼ばれているArcanum XIIIを特定していることです。


 ノブレは、彫刻家の名人が伝統と知識を弟子に継承していた時代に属する人物です。彼は、他の追随者に比べても最も出典に近いものとされていますが、彼が伝統に大いなる関心をもっていたからでしょう。専門家や特別な詳細にこだわるすべての人にとっては、吟味してみたいものがたくさんあります。

 アルカナの絵柄にある2つの異なったしぐさに注目していただきたいと思います。素晴らしい作品の証拠ともいえる純粋で毅然としたもの、また反対にあまりにも「初歩的」ともいえるものもあります。この作品の年を考え、日々熟考した結果、これはまさに達人の最後の仕事だとの印象を受けました。年齢や病気の原因で、全ての作品を一人で仕上げることはできなかったのです。一部のイメージは完成したものか、あるいはすべて描かれたものか、どちらにしても根気強い人物が描いたものですが、隅々まで完全に正確なものでありながらも彼の技が欠けているのです。
下記、「Devil」(悪魔)、「World」(世界)そして「Wheel of Fortune」(運命の輪)がこの範疇に入ると思います。

フランス国立図書館におけるカード情報
ノブレのタロット/ジーン・タロット
 パリ 17世紀中頃発
 カード73枚 (78枚のうち) イタリアの象徴

 木版画、ステンシル 彩色 多層紙
 92 x 55 mm

 背景: 六角形のモチーフ 「Maltese cross」(マルセイユの十字)

                   小ぶりのサイズであることがわかります。
                   マルタ十字が背景一杯に敷き詰められています。


 マーク:
 1.ノブレ AV FAV/BOVR ST GERMAN (盃の2)

  IEAN NOBLET DMT / A V FA VBOVR ST GERMAIN (コインの2)

  I.N. (戦車上の盾)
  正式名称 IPCS: IT−1

  下記、戦車の前方に注目
                 ↓
ノブレのタロット 札の裏
ジャック・ヴィーブル 札の裏
 フランスの国立図書館が、唯一の残るノブレ・デッキに関して解説すべきこと

ちょっと物々しい表題ですね、フランス国立図書館における見解について、研究家としては物足りないものを感じているのでしょう。
 このデッキにおいては、剣(Sword)の6から10の5枚のカードが失われています。にもかかわらず、特別に小さなサイズがこのタロットカードの魅力となっています。
 カード作家であり彫刻の名手であるジーン・ノブレは、コインの2の旗と盃の2のカルトシュに、自分だと特定するサインと与えています。
 
 彼はパリのファボルグ サンジェルマンで暮らしたといわれています。1659年の二つの公証手続きには、「サンジェルマン・デプレ、ル セント サンサルピス教会区」に住んでいたとの記述があります(A.N.,Y 197, n°s 3161 et 3162)。
 既に1664年のD’Allemagneにはパリのカード製作者ジーン・ノブレの名が記載されています(D’Allemagne 1、309)。

 この偉大なる学者が、ジーン・ノブレの名前が出てこない時期にこれらのカードが18世紀のものであるとするのは、気になる点です。

 
ここの部分が即ち、フランス国立図書館の見解なのでしょう。


 そのため、このデッキの出所は17世紀中頃であり、ジャック・ヴィーヴィルのタロットと同時期のものだといえます。この年代のおもしろい事実は、このデッキがすべての面で「マルセイユ版タロット」と一致することで、これが最初に挙げられる例であります。

 「デス」(Death)と名前がついたことは話しました。戦車の盾にジーン・ノブレのもイニシャルと思われるI.N.の文字があります。カードの裏は、ヴィーヴィルのデザインそっくりです。同じモチーフがアノニム パリジャン(Anonyme Parisien)のタロット(カテゴリー番号33)の裏にもあります。
下線部イニシャルについては、再度フランス語及び英語サイトの主催者の方にお尋ねしなければなりません。
to be conthinued..

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