タロット研究室 ウェイト版 その6


ウェイト版の絵柄を描いた女流画家
Pamela Colman Smith
パメラ・コールマン・スミス  Pamela Colman Smith
1878/2/16 イギリス生まれ
画像、文書情報
タイトル:Rider-Waite(R) Tarot Deck
作者:Arthur Edward Waite
出版社:U.S.Game,Inc.
ISBN: 978-0913866-13-9


 1878216日、イギリス、ミドルセックスで、アメリカ人の両親の下に生まれる。少女時代をロンドン、ニューヨーク、ジャマイカのキングストンを行き来して過ごす。

 10代のころ、エレン・テリー、ヘンリー・アーヴィングの劇団と共に英国各地を旅して回った。その後、ブルックリンのプラット・インスティテュートで本格的に美術の勉強を始める。1897年、同校を卒業。

 アメリカ人として生まれた彼女であったが、イギリスに戻って、そこで人形劇の舞台装置のデザインや、書籍、パンフレット、ポスターなどのイラストの仕事に携わった。

 1903年ごろ、イギリスの魔術結社「Golden Dawn/黄金の夜明け団」に加わる。1909年、アーサー・エドワード・ウェイト博士の指導の下、彼女は、わずかな謝礼で78枚の寓意画を描くことを引き受ける。これはウェイト博士によれば、誤りを正したタロット・パックであった。(ウェイト博士の原書の和訳は会員ページでご覧いただけます。)

 同じ年にウィリアム・ライダー&サン(ライダー社)社から出版されたこのデザインは、パメラのエモーション、すなわち神秘性、儀式性、想像力、空想性に富んだ深い感情を、よく表すものであった。

 パメラ女史は、時折、作品展を開き、批評家からは好評を得ていたものの、作品はあまり売れず、商業的な出版社からは出版を断られ続けたことで、彼女は深い失望を味わう。

 彼女は生涯独身であった。アパートをシェアしていた高齢の女友達一人を除いて、身内と言える人は無く、1951918日、一文の財産も残さず、ひっそりと亡くなった。彼女の生涯を称える葬列も無く、彼女の作品が、後に彼女の崇拝者たちに与えることになる大きな影響力について言及する告別式も行われなかった。彼女は、自らの絵画や文章が成功をもたらさないことに、失意のままこの世を去ったが、しかし最後まで自らを信じ続けていた。

 ライダー・ウェイト・タロット・パックとして知られる78枚の絵を除けば、パメラ・コールマン・スミスの業績はほとんど忘れられてしまった。今日、このデッキが大勢の人々の心を捉えていることを知ったら、彼女はきっと驚き、喜んだことだろう。

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