【「アルカナ星/THE STAR.」に見る絶望と希望と幸せの原理】
震災後に思う、アルカナ「塔」に次いで並ぶアルカナ「星」について語ってみよう。
何もないところに希望を見出せと言われれば、それは結構難しいことだ。展望を感じるのは、その兆しがあって、はじめて具体的な可能性を頭の中に思い描けるようなものであるのに対して、今絶望のどん底に突き落とされ、例えば、天災で家屋がまるごと崩壊して、財産も全て流されてしまった後に、将来などかいま見ることなどできない先の見えない真っ暗な闇の中で、どうやって希望を持てるんだと、思う人は思うだろう。がしかし、毎日が明るくお気楽なのほほんとした生活の中で、果たして人は「希望」なんて抱くだろうか。
そうして、いずれにしても、希望は人に持たせてもらうようなものではない。その人本人が意識の内に抱く灯火の光だから、まず、その人が希望を持ちたい、持とうという意識を持っていただくことが大前提になる。
灯火を燃やす心の枠ができるまで、少し時間がかかることもあるだろう。しかし、人間とは必ず希望を持とう、持ちたいと、思う生き物なのです。動物は、欲望はあっても希望は抱かない。うちのワンコも、私によくよく色々な期待やら願望やらは向けてくるが、具体的にどうしたい、ああしたいと、希望を伝えては、こないものだ。そんな思考を持ち得ないのでね、当たり前でしょうか。
アルカナ「星」に描かれている女性は、裸体であります。これはもう理性という化けの皮を取っ払った、人間の本質の姿だ。根幹的な人間の様相として、水瓶で大地を潤す女性の姿が描かれているのだ。この札には男なんて描かれてはもちろんいけないし、女性と言えども少女であってはならない。性差がはっきりした大人の女性、いつでも妊娠できますという結実もスタンバイ状態の、成熟した美しい女性でなければ、このアルカナは完成しないだろう。希望を抱くのは、人間の行為の中で最も美しい、最も麗しい、そして子宝がひとつ生み出されるにも等しい最も重要な行為なのだと、この札は物語る。。古いタロットの札では、このアルカナに妊婦の姿が描かれているのね。
今、絶望にうちひしがれているあなた、人生に嫌気がさしているあなた、投げやりでどーでもよくなっているあなた。
それでもふとした一瞬にシアワセになりたいと、少しでも感じた時が、チャンスです。この絶望か?ら抜け出せたらと。
心に白いキャンバスを描いて、さらにそこにあなたが希望する未来のビジョンを思い描いてみよう、なんてことをやってみていただきたいのだ。いいですか、欲望や期待や願望ではなく、希望を描いていただきたいのですよ。
自分はいつもひとりだとか、彼女も彼氏もいないし、仕事もつまらない、安月給でモノみたいに扱われていつポイされるかわからないと、将来に不安を感じている若い子がこれを読んでいたら、ごめん、たぶん人生てそういうもの。どこへ行っても、どんな仕事をしても。政治家だって使い捨てなんですよ。裏切ったり、裏切られたり、不安や絶望はこの世に尽きないことなのよ。未来永劫の夫婦や恋人なんてどこにもいないの。
だけど、あなたは、あなたが希望する通りに、必ず輝けます。あなたは宇宙が産み落とした大切な大切なひとつ子、この世に二つとない惑星と同じように、輝くために生まれてきたのですから。あなたの心に希望の光が灯った時、それは、あなた自身のあなたに対する信念に変わります。希望を抱くということは、自分を信じるということでもある。自分たちの未来に希望を感じよう、信じようとするから、何とかきずなでつながっていられる人間関係だって発生するのだ。そんな風に自分を信じることを重ねて、重ねて重ねて、人生はその連続てなものですよ。
「自分には何もない、家も、服も、お金も、何にもないの、どうやって輝けるのよ」と、言う人がいるかもしれない。アルカナ「星」をご覧なさい。人が輝くために、お金も家も必要ないのよ。あなた本体が輝くのです。特別なモノは何にも要らない。身ぐるみ剥がされたような絶望の中で、ヤワな期待なんかしている場合じゃないこの時だからこそ、絶望は一種のチャンスだ。あなたの内側から光を呼び覚ますための! |